自分の振袖に合う小物の選び方
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お住いの皆様 こんにちは 振袖フォトスタジオ四季の川口です。
今回は振袖に合う小物の選び方を紹介させていただきます。
成人式振袖に合う、草履バッグの選び方
振袖というと、結婚式や卒業式などフォーマルな場で着るイメージを
持つ方が多いと思います。
実際に振袖は、着物の中でも一番格の高い第一礼装にあたり、
合わせる草履やバッグに関しても、
同じ生地で対になっている礼装用の草履バッグセットを選ぶ必要があります。
しかし、成人式においては略式でも良い傾向にあり、
草履バッグセットも全体としてのバランスが取れていれば問題ない場合が多いです。
生地に関しても、エナメルや革製であっても問題ありません。
エナメルは汚れや雨などの水分にも強く、お手入れのしやすさが魅力です。
また、帯地を使った布製の草履バッグセットは柄も華やかで、晴れの日の成人式にはうってつけの装いとなっています。
草履とバッグをそれぞれ別に用意してもバランスが取れていれば問題なく、
自分の個性に合わせたコーディネートも楽しめます。
しかし、セットになっているものは全体に調和の取れた仕上がりになっているため、
コーディネートにも統一感が生まれます。
正統派な振袖スタイルを好まれる方やコーディネートに自信がない方などは、
セットになったものを選ぶと良いでしょう。
また最近では、レトロなデザインや個性的なデザインの草履バッグセットも多く、
さまざまな振袖スタイルにも合わせやすいので、
コーディネートを問わずどんな方にもおすすめです。
草履とバッグは同じ生地であっても、振袖や帯の色に合わなかったり、
それぞれが浮いてしまうようではバランスの良いコーディネートとは言えません。
振袖に合わせる草履バッグセットでは、色や生地選びも重要です。
ポイントは、振袖や帯との色や柄のバランスを考えることです。
例えば、振袖に金糸や金系の帯を合わせた場合は、
同じく金をベースにした草履バッグといったように、帯の色と合わせるとバランス良く コーディネートできます。
どんな色を選べばいいのか分からない、という場合には、ベージュ系を選ぶと良いでしょう。
比較的どの色にも合うため、全体の調和を乱さずまとめられます。
色だけでなく、柄にも注意が必要です。
振袖の柄が古典柄なのに草履、特に目に付くバッグが現代柄だとチグハグな印象を与えてしまいます。
柄も古典柄か現代柄か合わせておくと、統一感が出るでしょう。
金や銀をベースにした草履バッグセットは、特に華やかな印象を与えてくれます。
草履の履きやすさ 段草履に履き慣れていないと、
どうしても鼻緒が当たる部分に痛みを感じたり、疲れやすかったりするものです。
短時間であればそれほど気にならないかもしれませんが、
新品であれば履いた瞬間から痛みを感じることも少なくありません。
事前に何度か履いて慣らしておくことが大切ですが、
鼻緒の幅が広いものや二重になっている草履であれば比較的足が痛くならずに済むと言われています。
また、草履台が小判のような幅広の形をした小判型の草履であれば、
ゆったりと楽に履けるでしょう。
振袖用草履バッグセットの草履は、幅広のものが多く、 歩きやすく設計された草履がほとんどなので安心です。
加えて、鼻緒に関しては帯地を使った布製の鼻緒の方が太めのものが多く、
足に馴染みやすいため、エナメル製のものと比較すると足が痛くなりにくいのが特徴です。
鼻緒が当たる部分が痛くなりやすい、という方は布製の鼻緒を選ぶと良いでしょう。
草履のサイズは、かかとが1cmほど出た方が美しく見えますが、
草 履に慣れていない場合はかかとぴったりのサイズの方が履きやすい場合もあります。
ただし、 かかとより草履の方が大きい場合は着物の裾を踏んでしまう可能性があるため、
避けましょう。
せっかくの晴れの日が痛みとの闘いで終わってしまうのは悲しいものですよね。
振袖に合った草履を選ぶ際は、 色や柄はもちろんですが、
何より自分の足に合った草履を選ぶようにしましょう。
ショールの選び方
真冬に振袖を着る場合、防寒対策としてショールを合わせるのが定番のスタイルになっています。
実際、成人式用に振袖をレンタルする際にも、ショールを一緒に利用している人も少なくありません。
和服の防寒対策では、和装用のコートなども広く用いられますが、
振袖の場合は袖の長さなどがネックになり、この手のコートが着られないのが難点。
振袖の袖は丈が長いため、コートを着ずにショールで寒さをしのぐのが一般的です。
振袖を着るときには髪をアップスタイルにする人が多いですが、
髪を上にまとめると首元が寒いという問題がでてきます。
うなじがむき出しになると、冷えを招く一因になってしまいます。
こういったときにショールが1枚あると、体感温度がかなり違ってくることが多いです。
首元を暖かくすることは、一般的に重ね着に匹敵する効果があると言われています。
このような理由から、冬に振袖を着るときにショールはなかば欠かせない防寒アイテムになっています。
定番の白のショール
ふわふわの素材で作られた白のショールは、
振袖姿にはとくにおすすめできるアイテムと言えます。
成人式の写真でも、こういった白いふわふわショールを身につけている女性はかなり多く見られます。
実のところ、白はどんな色の着物にも合わせやすいカラーです。
振袖のような豪華な着物にはいろいろな色が使われていることが多いですが、
白いショールであれば赤や黒、青といったヴィヴィッドな色の着物の色に合わせても すっきりとコーディネートが決まります。
また、顔周りを明るく見せる効果があるのも、白いショールの魅力。
顔が明るく見えれば、記念写真も美しく撮れる可能性があります。
ふわふわの素材はリッチでゴージャスな雰囲気を演出してくれますので、
振袖姿を優雅に見せたいときにも白いショールは一役買ってくれます。
振袖のインパクトに負けることなく、
柄の美しさやメイク、ヘアスタイルなどを引き立ててくれるところは、
白いふわふわショールが人気を得ている1つの理由といえるでしょう。
毛皮のショール
少しエレガントな雰囲気で決めたい人には、毛皮のショールもおすすめです。
ラビットファーやブルーフォックスのショールは、
振袖などの和装スタイルに思いのほかしっくりとなじみます。
色のバリエーションが幅広く、 振袖の柄や目指す雰囲気に合わせて選べるのも毛皮のショールのいい点です。
例えば、ラビットファーは毛足が比較的短いため、
リッチな雰囲気を出しながらも すっきりとまとめられます。
ラビットファーには、 ナチュラルなブラウンやベージュといった定番のカラーのほかにも、
ブラックやピンク、グレーなどのオシャレなカラーもあります。
選んだカラーによって、モダンな雰囲気になる点も見逃せません。
また、ブルーフォックスなどの毛皮は、 肌触りの良さやゴージャスな雰囲気が魅力になっている素材です。
毛足がやや長いことから防寒効果も高く、
首元を暖かく保ってくれるでしょう。
羽毛ショール
肌触りの良さにこだわる人におすすめなのが、例えば羽毛のショール。
ダウンジャケットにも使用される羽毛は保温効果が高く、
見た目もエレガントです。
何より羽毛は軽いので、肩こりの原因になりにくいのもメリットです。
振袖を着ると肩が凝ってしまうという人は、 ショールには羽毛などの軽い素材を選んでみるのもおすすめです。
羽毛のショールは、デザインにもさまざまなバリエーションが見られます。
羽毛ならではのふわふわの質感を際立たせたデザインもあれば、
いろいろな羽毛を組み合わせて立体的に仕上げた、
少しモダンなショールもあります。
ピンク色や水色に羽毛を染めたものや、 他の素材と組み合わせたオシャレなショールもたくさんあります。
レース・刺繍ショール
軽やかな雰囲気をだしたいときや、少し個性のあるコーディネートを完成させたいときには、
レースや刺繍入りのショールを選んでみるのもおすすめ。
例えば、繊細で優雅なベルギーレースや中国伝来のスワトウ刺繍のショールは、
振袖姿にガーリーな雰囲気をプラスしてくれます。
このような素材のショールは、デザインも千差万別。
振袖の柄とコーディネートをして、 洋服と同じようにオリジナルのスタイルを完成させることもできます。
レースや刺繍のショールの場合、素材を選べば暖かさの点でもとくに問題はありません。
例えば、カシミア素材とレースや刺繍を組み合わせたショールなどは、
首回りの保温にも最適。
首元に美しいショールを持ってくれば視線が上に集まるため、
スタイルがよく見える可能性もあります。
その他
振袖の柄によっては、 洋風のデザインとも思いのほか相性がいいことがあるので、
自由にショールを選んでみましょう。
重ね襟の選び方
衿の部分だけ、重ね着をしている風に見せかけることができます。
それが「重ね衿」です。
まるで着物の衿部分に細いラインがデザインされているかのよう。
真正面から写真を撮ると、そんな感想が浮かぶ人もいるでしょう。
ところが、振袖姿を横から見たり、斜めから見ると、衿が浮いて見えるではないですか。
振袖の下にもう一枚なにか着ているのかと錯覚してしまいます。
実際には「衿だけ」を重ねています。
身頃がなく、袖もない。 本当に衿のみが単体で存在するのです。
そもそも、重ね衿はどうしてつけるのでしょう。
そこまでする必要があるの? そんな声も聞こえてきそうですね。
正直に言うと、重ね衿は、好みによってはつけなくても大丈夫な部分です。
ただ、華やかになる・重ねることで格を上げる・オシャレ目的で色目をプラスすることから 多くの人が重ね衿を好まれています。
振袖自体が豪華なので、差し色に無地一色の重ね衿を用いるのも全然あり。
むしろシンプルだからこそオシャレが際立つこともあります。
一方でレースやパールなどがついた装飾ありの重ね衿は、
シンプルな振袖に合わせやすいものです。
伊達襟(刺繍襟)の選び方
最後の決め手となるのは小物選びです。
その中でも半衿選びは あなたを美しく見せるための魔法の小物といっても過言ではありません。
着物を着たときにあなたのお顔のすぐそばに来るのが半衿。
選び方次第では仕上がりに雲泥の差をつけてしまうかもしれません。
半衿は白無地、色無地、友禅、刺繍
(ビーズ、スワロフスキー風、刺繍の半衿が人気があります。)
振袖の地色に合わせ、重ね衿の色との関係から選んでいくのがお薦めですが、
好みもあるので色合いが全く合わないものは別として 合わせたときお顔がはっきりと映る色や柄を選ぶのが間違いのない選び方です。
帯揚げの選び方
和服の着付けにおける帯揚げは、帯まくらととも に使うことで、
帯の形を支えて、結び目を下げな いようにする役目があります。
また、帯まくらや帯まくらから出ている着付け紐 を隠しつつ、正面から見た着姿の胸元を美しく見 せることで着姿を引き締めます。
このため、帯揚げは着物のコーディネートにおい ても大きな役割を果たします。
特に振袖姿における帯揚げは、色のみならず、 振袖用ならではの種類や結び方で、
華やかさや晴 れやかさなどを演出できます。
帯揚げは染色によって多様な色がありますが、 着物の色に合わせて選びます。
着物の柄から一色か、着物の地色の補色が一般 的な合わせ方になります。
振袖用の帯揚げも、色選びは一般的な着物と同 じです。
ただ、振袖と帯の色の関係を踏まえな がら、少しずらして色を選ぶといいでしょう。
帯の色を振袖の柄から一色選んだのなら、
帯揚げは振袖の地色の補色にするか柄の別の
色を選ぶ、振袖と帯が補色のある場合は濃淡
を変える、といった具合です。
帯揚げに使われる生地は、織り方によって綸子
(りんず)や朱子(しゅず)、縮緬(ちりめん)
などが使われますが、振袖用の帯揚げは「総絞
り」のものが多く使われます。
総絞りの帯揚げは、ボリューム感があって華や
かです。
帯締めの選び方
帯締めとは、着姿から言うと、帯の上にある 一本の紐状の小物です。
その名のとおり帯を締めて固定する働きをする のですが、
着姿全体の中で中心に位置するとい う重要なポイントを担っています。
着物や帯の色とのバランスも重要ですが、
振袖 姿の華やかな装いを引き立てる力を持っています。
このため、振袖用の帯締めは、個性的で華やか なものが用意されています。
小紋や訪問着など では使われない種類やデザインのものも多いの です。
帯締めは、現在では組紐で作られているものが 主流です。
その組み方によって、「平組」、 「角組」、「丸組」と呼ばれ、格付けは上から 平>角>丸の順となっています。
また、かつては「丸くけ」という種類がありま したが、明治以降は一般的には用いられなくな りました。
しかし、振袖の場合、
帯締めは、振袖様のものとして、平組、丸組、
丸くけのものが作られています。
丸くけの帯締めは刺繍が施された華麗なものが、
丸組の帯締めもトンボ玉や苧環があしらわれた り数種の色が組まれていたりと、
多種多様です。
丸くけの帯締めは正絹の生地に真綿を芯として 作られたもので、
明治時代までは主流でした。
振袖用の丸くけの帯締めは、色鮮やかな刺繍が 美しく、
また丸くけならではのふっくりとした 立体感が特徴です。
平組の帯締めは組紐で作られた帯締めで、断面 が平たいものになります。
特に金糸・銀糸を使ったものや、高麗組のもの は礼装用としても用いられています。
上品な正 統派の装いにお勧めです。
丸組の帯締めは平組と同様に組紐で作られてい ますが、断面が丸いのが特徴です。
振袖用の丸組の帯締めは、さまざまな装飾が施さ れていたり、
複数の色の組紐を使っていたりと、 遊び心にあふれたものが豊富です。
一般的に帯締めの色は、振袖か帯に使われてい る色を一色取るか、
振袖か帯の主な色の補色を 使うのがよいとされています。
また、帯揚げと同色を使うのは避けます。
振袖の着こなしでも、色についてはほぼ同じです。
着物の地色と合わせた場合は全体の雰囲気と 馴染みやすく、
地色の補色を合わせた場合に は帯締めが全体を締める印象が強くなります。
いかがですか? 自分の振袖に合う小物選びのお手伝いができたらと思います。
また、スタッフにも気軽にご相談してくだされば、
実際に小物を合わせながらコーディネートお手伝いが
スムーズに行えるのでお申し付けくださいませ。